第55回報知アユ釣り選手権・オーナーカップ」決勝大会(和歌山・有田川)…清原選手万冠初頂点_lux bot build
「第55回報知アユ釣り選手権・オーナーカップ」決勝大会が2、第5釣り点3日に和歌山・有田川で開催された。5回会和全国7河川で行われた予選を突破した選手と歴代名人、報知lux bot build歴代優勝者、アユオーナーカッシード選手、選手選手推薦選手を合わせた96人が出場。権・清原京都・上桂川予選から勝ち上がった清原裕之選手(47・廿日市市)が、プ決決勝で昨年の選手権者・坂本浩規選手(50・和歌山市)を16―15で下し、歌山初優勝を飾った。田川同選手は第55期報知アユ釣り名人位を懸けて22日、初頂滋賀・安曇川広瀬で小澤剛名人(54)に挑戦する。第5釣り点lux bot build成績は全てオトリ2尾込み。5回会和
※「報知アユ釣り選手権・オーナーカップ」はこの決勝大会をもって終了しました。報知次大会からは新たな「オーナーカップ鮎」(主催・オーナーばり)に引き継ぎます。アユオーナーカッ
表彰台のてっぺんでひときわ高く優勝カップを掲げた清原選手。選手選手「報知アユ釣り選手権・オーナーカップ」最後の夏を飾り、「ここに立てるなんて思いもしなかった。すごくうれしい。それしか出てこない」と日焼けしたマスクをほころばせた。
初めてアユ釣りの大会に出場したのは30年前。まだ高校生の頃だ。そこで試合に勝つ喜びと負ける悔しさを覚えた。それ以降、全国大会優勝を目指して腕を磨いてきた。何度も“うれしい”を繰り返し口にしたのは、長年の目標が達成でき、万感極まっていたからだ。
大会の1週間前から下見を重ね、ポイントは把握していた。アユが追い出す時間帯や、「今年の有田川は1度しか追ってこない」など、魚の癖も確認していた。ただ、得意とする泳がせ釣りで、活性が低い朝イチのパターンがつかめるかがカギとみていた。
「とにかく自分の釣りをする」。課題だった朝イチの1回戦をクリアすると、アユが活性化した2、3回戦はトップで通過。中でも、強豪がそろった3回戦で4尾差をつけたトップ釣果に、この釣りが通用すると確信を得た瞬間だった。翌日、準々決勝で吉田選手を破るとさらに勢いは加速し、準決勝では一昨年の選手権者・谷口選手を大差で退けた。
そして、連覇を狙う坂本選手との頂上決戦の場は白石の瀬。入念に下見を繰り返した場所だ。ジャンケンに負け、まずは目を付けていたエリア下限で竿を構えた。高水温が影響し、思い通りに泳がないオトリに苦戦ながらも釣り上がり、狙ったポイントで的確にヒット。5尾のリードで折り返した。
後半戦は早々に1尾を追加したが、後が続かない。頻繁に竿を曲げる対戦者を横目に「集中力がなくなり、自分の釣りができていなかった」と大きく場所を移動し、気持ちのリセットを図った。すると、4尾が入れ掛かり、追い上げる坂本選手を1尾差で振り切った。
検量で勝利が確定すると大きく息をつき、勝負師の顔にようやく笑顔が戻った。4度目の決勝大会で初優勝。長年培った技術と判断力が大舞台で実を結んだ。そして、「準々決勝でジャンケンに勝って、ポイントが広い上流に入れたのが一番の勝因」と、2日間で6試合12時間の戦いを振り返った。
次に控えるのは22日、小澤剛第54期報知アユ釣り名人との一騎打ち。島根・高津川をホームとする覇者は「安曇川は高津川とよく似ている。数釣りなら得意だ」と大一番でのキャリアアップに自信をのぞかせた。
小倉吉弘・競技委員長 「誰が勝ってもおかしくないメンバーがそろい、面白い試合を見せてもらった。連覇を狙った坂本選手は、オトリが替わるまで動きが荒いように思えた。それでも、掛かってくると的確にポイントを攻め、追い上げをみせたのはさすがだ。一方、優勝した清原選手は落ち着いて自分の釣りに徹していたように感じた。名人戦での好勝負を期待している」
【状況と試合会場】
▽1~3回戦 初日の天候は晴れで無風。水位は平水より20センチ減で濁りはなかった。アカ腐れ気味。正午の水温は29度近くまで上昇し、オトリの管理にも配慮する状況だった。エリアは粟生地区から川口地区までに4ブロックを設置して行った。釣れたアユのサイズは17センチほどを主体に、23センチの大型も釣れていた。
▽準々決勝 2日目の天候は晴れで微風。河川の状況は前日より弱冠減水傾向にあり、日中の水温は30度近くまで上がった。エリアは粟生地区で4つのブロックに分けて4試合を行った。
▽準決勝 ブドウ園下で2ブロックを設置し、2試合を行った。
◇寄贈 選手が釣ったアユは有田川町の社会福祉法人「きびコスモス会 コスモス作業所」に寄贈した。
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